YouTube英語学習の拡張機能の選び方|入れる前に確かめる4つ
三橋竜彰・
「YouTube 英語学習 拡張機能」で調べると、10選・15選といった一覧がいくつも出てきます。名前は並んでいるのに、読み終わってもどれを入れるかは決まりません。
一覧が答えているのは「何ができるか」で、実際に困るのは入れたあとだからです。反応しない、画面が重なる、スマホで続かない——このあたりは機能の説明には出てきません。
拡張機能はアプリと違い、YouTubeのページの上で動きます。 確かめる点も、アプリを選ぶときとは変わります。
この記事では次の4つを整理します。
- どのサイトで動くか(入れる前に見られます)
- 役割は3つのどれか
- 2つ入れたときに何が起きるか
- パソコンでしか動かないこと
読み終えると、一覧の上から順に試さずに、自分に要るものを1つ決められるようになります。
まず、YouTube本体でできることを確かめる
拡張機能を探す前に、一度見ておきたいところがあります。英語字幕を出すだけなら、YouTube本体の機能で足ります。
プレーヤー右下の字幕アイコン(CC)をオンにして、隣の歯車アイコンから言語を選べば表示されます。手順と、英語字幕・日本語字幕・字幕なしの使い分けはYouTubeの英語字幕の使い方にまとめています。
拡張機能が要るのは、本体に無いところだけです。2言語を並べて出す、出てきた英文を手元に残す、といった部分がそれにあたります。逆に言えば、本体でできることのために拡張機能を入れると、得るものがないまま確かめる点だけが増えます。
観る・残す・見返すまでの全体の流れはYouTubeで英語を学ぶ→保存→復習する完全フローに整理しています。
拡張機能は、YouTubeのページを書き換えて動く
ここがアプリとの一番の違いで、このあとの4点はすべてここから出てきます。
アプリは自分の画面を持っていて、その中で完結します。拡張機能は自分の画面を持たず、いま開いているページに後から付け足す形で動きます。字幕の横にボタンが出る、再生画面の下に一覧が並ぶ——あれは拡張機能がYouTubeのページに書き足したものです。
| 比べるところ | アプリ | 拡張機能 |
|---|---|---|
| 動く場所 | アプリの中 | 開いているページの上 |
| 対象 | そのアプリの中だけ | あらかじめ決められたサイト |
| ほかと重なるか | 重ならない | 同じ場所を触ると重なる |
| 使う端末 | スマホでも動く | パソコンのブラウザ |
同じ「英語学習の道具」でも、確かめる項目が別物になります。
① どのサイトで動くかを、入れる前に見る
拡張機能には、動くサイトがあらかじめ決められています。YouTubeだけのもの、動画配信サービスも含むもの、開いているページすべてが対象のもの、と幅があります。
これは入れる前に確かめられます。
- Chromeウェブストアの掲載ページで、対応しているサイトの説明を読む
- 追加するときに出る確認の表示を、そのまま閉じずに読む
- 追加後は、アドレスバーに
chrome://extensionsと入力し、その拡張機能の「詳細」を開く
対象が開いているすべてのサイトになっている拡張機能は、英語学習と関係のないページでも動きます。動くこと自体が悪いわけではありませんが、何を入れたのかを自分で説明できる状態にしておくほうが、あとで困りません。
運営者が開発しているImmerNoteは、YouTubeのページでだけ動くChrome拡張機能です。保存した英文は端末の中だけに残ります。
② 役割は3つに分かれていて、1つが全部はやらない
YouTubeの英語学習で名前が挙がる拡張機能は、役割でおおむね3つに分かれます。
| 役割 | 何を変えるか | 効くタイミング |
|---|---|---|
| 字幕を変える | 表示する字幕を増やす・並べる | 観ている最中 |
| その場で調べる | 語の意味などを画面に出す | 観ている最中 |
| あとに残す | 出てきた英文を手元に置く | 観たあと |
2言語の字幕を並べるタイプはLanguage Reactorの使い方で、取り込んで読む形のサービスはLingQの使い方で扱っています。ImmerNoteは3つ目の「あとに残す」側で、字幕を画面に重ねて表示する機能は持っていません。
ポイント
自分がどこで止まっているかを先に決めると、候補は一気に減ります。字幕が追えないなら1つ目、意味が取れないなら2つ目、観たのに何も残らないなら3つ目です。
アプリまで含めたタイプ分けは英語学習アプリ・英単語アプリおすすめにあります。拡張機能とアプリで、役割の分かれ方そのものは似ています。
③ 同じ場所を触るものを2つ入れると重なる
一覧を読んで、上から3つまとめて入れてしまうことがあります。ここで起きるのが画面の取り合いです。
拡張機能はページに付け足す形で動くので、付け足す場所が同じなら重なります。字幕の上に何かを出すものを2つ入れれば、片方が隠れるか、両方が読みにくくなります。
- 役割が違うもの同士は、置き場所も違うので重なりにくい
- 役割が同じもの同士は、同じ場所を狙うので重なりやすい
入れるときは1つずつにして、しばらく使ってから次を足すと、どれが原因か分かります。3つ同時に入れて画面が崩れると、どれを外せばよいかを決められなくなります。
④ パソコンのChromeでしか動かない
見落としやすいのがここです。拡張機能の掲載ページには、動作する環境が書かれています。
実例として、Language Reactorはストアの掲載情報にWindowsとmacOSのデスクトップ・ノートパソコンのGoogle Chromeで動作すると明記されています(Language Reactorの使い方で詳しく扱っています)。
スマートフォンで観る時間のほうが長いなら、ここは導入の可否そのものになります。パソコンの前で観る時間を取れるかを先に決めてから選ぶと、入れてから使わなくなる形を避けられます。
昨日まで動いていたのに反応しないとき
入れたあとに一度は出会う現象を1つだけ挙げておきます。
拡張機能が更新されると、そのとき開いたままだったタブでは動かなくなります。 ページに付け足された部分だけが古いまま残り、ブラウザ側とのつながりが切れるためです。ボタンは見えているのに、押しても何も起きないという形で出ます。
直し方は、そのページを読み込み直すだけです。追加した直後のタブに反映されないのも同じ理由で、いずれもブラウザの拡張機能に共通する挙動です。
ImmerNoteでは、保存のたびにこのつながりを確認しています。切れていれば保存を中止して、ページの再読み込みを促す案内を出します。古い字幕を黙って保存してしまわないための作りです。
注意
「入れたのに動かない」の多くは、壊れているのではなくこの状態です。外して入れ直す前に、まずページを読み込み直してみてください。
よくある質問
YouTubeで英語字幕を出すのに拡張機能は必要ですか?
必要ありません。英語字幕を表示するだけなら、YouTube本体の機能で足ります。プレーヤー右下の字幕アイコン(CC)をオンにして、隣の歯車アイコンから言語を選べば表示されます。拡張機能が要るのは、2言語を並べて出す、出てきた英文を手元に残すといった、本体に無い部分です。
英語学習の拡張機能はいくつ入れてもいいですか?
役割が違うものなら併用できますが、同じ役割のものを重ねると画面が取り合いになります。拡張機能はYouTubeのページに後から付け足す形で動くため、付け足す場所が同じなら重なるためです。1つずつ入れてしばらく使い、必要なら次を足す進め方だと、不具合が出たときに原因を切り分けられます。
その拡張機能がどのサイトで動くかは、どこで分かりますか?
入れる前ならChromeウェブストアの掲載ページと、追加するときに出る確認の表示で分かります。入れたあとは、アドレスバーにchrome://extensionsと入力し、その拡張機能の詳細を開くと確認できます。対象が開いているすべてのサイトになっているものは、英語学習と関係のないページでも動きます。
スマートフォンでも使えますか?
拡張機能ごとに対応環境が決まっており、掲載ページに書かれています。実例としてLanguage ReactorはWindowsとmacOSのデスクトップ・ノートパソコンのGoogle Chromeで動作するとストアに明記されています。移動中はスマホで観るという使い方が中心なら、導入する前に対応環境を確かめてください。
昨日まで使えていた拡張機能が反応しなくなりました。
拡張機能が更新されると、そのとき開いたままだったタブでは動かなくなります。ページに付け足された部分だけが古いまま残るためで、ボタンは見えているのに押しても何も起きない形で出ます。そのページを読み込み直せば元に戻ります。追加した直後のタブに反映されないのも同じ理由です。
まとめ
YouTubeの英語学習で使う拡張機能は、名前の一覧ではなく、動く場所と役割で選ぶと決まります。
字幕を出すだけなら本体の機能で足ります。そのうえで、どのサイトで動くかを入れる前に見る、役割を1つに決める、同じ場所を触るものを重ねない、パソコンで観る時間を取れるかを確かめる——この4つを通せば、入れてから使わなくなる形は避けられます。
観たあとに英文を手元へ残す側が要るなら、運営者が開発しているImmerNoteをChromeに追加して無料で試せます。