ImmerNote

開発ノート

ストアに出すまで

出来事の時期:2026年6月20日〜6月21日

最終更新:2026年9月8日

ImmerNoteは、運営者が開発しているChrome拡張です。

拡張機能ができあがってから審査に出すまでに、2日かかりました。

その2日でやったのは、機能を足すことではありません。どう説明するかと、何を要求するかと、壊れたときにどう振る舞うかを決める作業でした。

何が起きたか

2026年6月20日、サイトを本番に出し、Chrome ウェブストアの開発者登録を済ませました。掲載に使う素材——アイコン、スクリーンショット、説明文——もこの日にそろえています。

翌6月21日、拡張機能のZIPをアップロードし、掲載情報とプライバシーの申告を入力して、審査に送りました。

このとき、掲載文をめぐって作り直しが1回入りました。ストアに出るタイトルと概要は、拡張機能の中のファイルから読まれると分かったためです。ストアの管理画面で文言を直せばよいと思っていたのですが、そうではありませんでした。文言を変えるには、拡張機能そのものを作り直して上げ直すことになります。

概要には132文字という上限もありました。書きたいことを収めるために、130文字に削っています。

何を決めたか

要求する権限を増やさない。 申告した権限は3つだけです。保存領域、開いているタブ、そして YouTube のページ。この3つ以外は求めていません。

この方針が試されたのが、AIに渡す文面をまとめる画面を作ったときでした。コピーした文面をそのまま ChatGPT や Gemini で開けたほうが便利ですが、他のサイトを操作する権限を足すことになるなら見送るつもりでした。結果として、新しいタブを開くだけなら権限は要らないと分かり、権限を増やさずに導線を用意できています。文面の自動入力まではしません。

集めたデータは無い、と申告する。 保存したものは端末の中だけに残ります。外に送っていないので、データ収集についての開示はすべて「該当なし」で申告しました。外部から取り込んで実行するコードも使っていません。

苦手なことは、掲載文にも書く。 YouTube の字幕には、投稿者が用意したものと、自動で書き起こされたものがあります。後者は文の区切りが粗くなることがあり、これは仕組み上どうにもなりません。隠して期待させるより、「手動字幕の動画が最適、自動生成字幕でも使える」と両方書くことにしました。同じ考えで、早口の動画については「向いていない」と書くのではなく「ゆっくり話す学習向けの動画が最適」と書いています。

説明文に載せる語も、実際に検索されている語を調べて選びました。ただし数字の大きい語に寄せることはしていません。会話練習や翻訳を探している人が来ても、この拡張機能では期待に応えられないからです。

どうなったか

審査に出す前に、実機で試して見つかった問題を直しました。バージョンは 0.1.0 から 0.1.4 まで上がっています。

1つ目は、黙って壊れる状態でした。

拡張機能を更新したあと、それより前から開きっぱなしだったタブでは、古いほうの仕組みが動き続けます。この状態で保存すると、エラーも出ないまま、古い字幕が保存されることがありました。

利用者からは、保存できたように見えます。あとで見返して初めて、中身が違うと気づく。これは直すべき種類の壊れ方だと判断しました。保存する前に自分が有効かどうかを確かめ、無効なら保存を中止して「ページを再読み込みしてください」と伝える形にしています。

2つ目は、会話の動画で取りこぼしが出ることでした。

画面に複数の文が出ているとき、最後の1文しか残らない作りになっていました。会話が続く動画ではこれが頻繁に起きます。表示されている完全な文をすべて残し、途中で切れた断片だけを落とす形に直しました。

英語の「…」を文の終わりと読み違える問題も、このとき一緒に直しています。

そして6月21日、審査に送りました。要求している権限にサイトを指定するものが含まれるため、審査は長めになる見込みでした。

分かったこと・まだ分かっていないこと

説明文は、あとから直せる場所とそうでない場所がある。 タイトルと概要は拡張機能の中にあり、直すには作り直しが要ります。詳しい説明のほうは管理画面で直せます。この違いを知らずに文言を練ると、二度手間になります。

権限を増やさない選択は、作り方の工夫で守れることがある。 「便利にするには権限が要る」と決めつけず、要らない方法があるかを先に探すと、増やさずに済む場合があります。

実機で試すまで分からないことがある。 更新後の古いタブも、会話の動画も、コードを読んでいるだけでは気づけませんでした。どちらも実際に触って初めて出ています。

分かっていないこともあります。自動生成字幕の区切りをどこまで細かくできるかは、この時点では手をつけていません。実装が重いため、公開してから使われ方を見て決める、という整理で止めました。

拡張機能を選ぶときに無料の範囲から試す考え方は英語学習アプリ・英単語アプリおすすめに書いています。

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