FluentUとは|できること・使い方・無料の範囲
三橋竜彰・
「英語の教材は飽きてしまうので、本物の動画で学べるサービスを探している」
「FluentUが気になるけれど、無料でどこまで使えるのか分からない……」
「NetflixやYouTubeで使えると聞いたけれど、本当なのか確かめたい」
そう思って調べている方に向けた記事です。
先に答えを書きます。FluentUは、本物の動画を通じて言語を学ぶサービスです。公式のヘルプでは、ミュージックビデオ、映画の予告編、ニュース、トークなどの本物の動画コンテンツを通じて言語を学ぶ方法と説明されています。
ただし、無料で使える範囲は公式の資料によって書き方が分かれています。無料トライアルの案内はページごとに言い方が違い、無料プランは、有料から降りたときに入るものとして説明されています。
この記事では、FluentUの公式サイト・ヘルプ・ストアの掲載に書かれていることだけをもとに、次の3つを整理します。
- FluentUでできることと、使い方の流れ
- 使える端末と、NetflixやYouTubeで使う拡張機能
- 無料で使える範囲と、制限
読み終わる頃には、FluentUを試すかどうかを決める材料が揃います。
FluentUは、本物の動画で言語を学ぶサービスです
FluentUは、本物の動画で言語を学ぶサービスです。ヘルプでは、コンテンツにYouTubeのものを使っていると書かれています。App Storeの販売元はEnux Education Limitedで、公式サイトのAboutには香港で設立された会社と書かれています。
動画に付く字幕について、ヘルプは、選んだ言語と英語の両方で、すべての動画に正確な字幕を付けるために取り組んできた、と説明しています。
公式のヘルプと料金のページから、主な働きをまとめると次のとおりです。
| 働き | 公式の説明 |
|---|---|
| 単語を調べる | 単語をクリックすると、その定義と3つの例文が表示される |
| 復習 | 「Ready for Review」と「My Vocab」のセクションで、学習した単語を復習できる |
| 復習の仕組み | 「Ready for Review」と呼ばれる間隔を空けて復習する機能で、Supermemo SM2アルゴリズムのバリエーションに基づく |
| クイズ | 学んだ単語をもとに、クイズが作られる |
| 単語カード | 難しい単語を自分のフラッシュカードに追加できる |
| 再生速度 | Webサイトでは、動画プレーヤーの「1x」から再生速度を遅くできる |
| 音声レッスン | 音声は各文の後に3秒間自動で一時停止し、復唱して練習する時間を確保する |
| 自分の単語 | 自分の単語リストをインポートできる |
| AIとの練習 | トップページに「Practice speaking with your AI Tutor」とある |
動画そのものを取り込む「Import Video」は、ヘルプによると有料ユーザーだけが使えます。
次は、実際にどの順番で使うのかを見ていきます。
FluentUの使い方の流れ
FluentUの基本の使い方は、動画を観て、分からない単語をクリックして調べ、あとで復習する流れです。公式の案内に書かれている機能をつなぐと、次の順番になります。
- 動画を観る
- 分からない単語をクリックして、定義と3つの例文を見る
- 学習した単語を、「Ready for Review」と「My Vocab」で復習する
- クイズや自分のフラッシュカードで、覚えたかを確かめる
学ぶ言語は、1つの契約で選べます。ヘルプでは、1つのサブスクリプションですべての言語にアクセスでき、同時に複数の言語を学べると書かれています。
コースのレベルについては、すべての言語のすべてのレベルにコースがあるわけではありませんが、Beginnerレベルには必ずコースがある、とヘルプにあります。
NetflixやYouTubeで使うChromeの拡張機能
FluentUには、NetflixやYouTubeで使うChromeの拡張機能があります。ストアの掲載名は「FluentU」で、説明は英語で、字幕のあるNetflixやYouTubeの動画で言語を学べると書かれています。
ヘルプに書かれている条件は、次のとおりです。
| 使う場所 | 公式の案内 |
|---|---|
| Netflix | 有効なNetflixとFluentUのサブスクリプションが必要。Google Chromeにのみ対応 |
| YouTube | 有効なFluentUのサブスクリプションが必要。動画に字幕があり、字幕をオンにする必要がある |
Netflixでは、視聴中に字幕の中の単語にカーソルを合わせるかクリックすると、定義や例文を確認できます。ストアの説明には、有料のアカウントなら例文や、ほかの動画での使われ方も見られると書かれています。
Netflixの拡張機能は、iPadとモバイルでは動作しません。ヘルプのトラブルシューティングに書かれています。
拡張機能がうまく動かないときの案内は、他のChrome拡張機能が干渉している可能性がある、というものです。手順をすべて試しても動かなければ、FluentUのサポートに問い合わせるよう書かれています。
ここまでで、拡張機能の条件が分かりました。次は、使える端末です。
使える端末
FluentUは、Webサイトと、iPhone・iPad・Androidのアプリで使えます。料金のページの「What's included」には、Website、iPhone app、iPad app、Android appと書かれています。
App Storeの日本語ページの互換性は、次のとおりです。
| 使う場所 | 公式の案内 |
|---|---|
| iPhone | iOS 16.4以降が必要 |
| iPad | iPadOS 16.4以降が必要 |
| Mac | macOS 12.0以降とApple M1以降のチップを搭載したMacが必要。同じページの冒頭には「macOSでは検証されていません」とも書かれている |
Androidの対応OSの版は、取れた公式のページには書かれていませんでした。
アプリは、有料プランに加入しているかを確認するため、少なくとも月に1回はログインする必要があるとヘルプに書かれています。
最後は、無料で使える範囲です。
無料で使える範囲
FluentUには、無料トライアルと、無料プランがあります。ただし、書き方は公式の資料によって分かれています。
無料トライアルは、ヘルプによると、これまでにFluentUのアカウントを作ったことがない新規ユーザーが使えます。料金のページの表記は「14-Day Free Trial」です。
トライアルの申し込みにお支払い方法の登録が要るかは、書き方が分かれている点です。
- ヘルプ: お申し込みにはお支払い方法の登録が必要。ただし、トライアル終了の少なくとも1日前までにキャンセルすれば、料金は請求されない
- 料金のページ: 「Start free — no payment today」と書かれている
- 英語学習のページ: 「No credit card required」と書かれている
無料プランについては、ヘルプに次のように書かれています。
- 有料のサブスクリプションからダウングレードすることで、無料プランにアクセスできる
- 一部の動画レッスン(クイズを含む)が含まれるが、数は限られている
- 残りのプレミアム動画では、ほとんどの機能にアクセスできない
App Storeでは、アプリは「無料・アプリ内購入」と表示されています。料金のページには、AIとの練習の回数が違う「Plus」と「Super」のプランが載っています。この記事では、金額は書きません。
返金については、ヘルプの支払いポリシーに20日間の返金保証があると書かれています。Webで契約した場合は、「More」→「Settings」→「Subscription」→「Downgrade to Free」で、無料プランに戻せます。
金額と無料の範囲は変わることがあるので、使う前に公式の料金のページとアプリの画面で確かめてください。制限と、入れる前に確かめておきたいこと
公式のヘルプには、できないことも書かれています。
- 動画そのものはダウンロードできない。YouTubeの利用規約に違反するためとされている
- YouTubeがブロックされている中国本土のような場所では、FluentUで動画を視聴できない
- 動画インポートは有料ユーザーだけが使える
また、公式の資料は、ページによって書き方が揃っていないところがあります。入れたあとに戸惑わないよう、気づいた点を挙げます。
- 対応言語が、App Storeの日本語の説明では9言語、トップページのFAQでは10言語(ポルトガル語が入る)で、料金のページは「Learn Spanish, Chinese, French, English, Japanese, German, Korean, Russian, Italian」の9言語を挙げている
- ダウンロードできるものが、ヘルプのページによって、WebでPDFの文字起こし(翻訳付き)と書かれていたり、アプリで音声・クイズモード・PDFと書かれていたりする
どれも、アプリや画面で確かめられることです。公式の文が食い違ったら、アプリの画面と料金のページを優先してください。
日本語の解説がつくか、アプリの画面が日本語になるかは、取れた公式のページでは確かめられませんでした。
ほかの動画で学ぶ道具の例はVoiceTubeとはで扱っています。道具の種類の選び方は英語リスニングアプリの選び方で、YouTubeで学ぶ流れはYouTubeで英語を学ぶ→保存→復習する完全フローで整理しています。
よくある質問
FluentUとは何ですか?
本物の動画を通じて言語を学ぶサービスです。公式のヘルプでは、ミュージックビデオ、映画の予告編、ニュース、トークなどの本物の動画コンテンツを通じて言語を学ぶ方法と説明されています。動画の再生中に単語をクリックすると、その定義と3つの例文が表示されます。
FluentUは無料で使えますか?
無料トライアルと無料プランがありますが、書き方は公式の資料によって分かれています。無料トライアルは新規ユーザーが使えます。無料プランは有料のサブスクリプションからダウングレードして使う形で、含まれる動画レッスンは一部に限られます。使う前に公式の料金のページで確かめてください。
無料トライアルにクレジットカードは必要ですか?
公式の資料で書き方が分かれています。ヘルプはお支払い方法の登録が必要と書き、料金のページは「no payment today」、英語学習のページは「No credit card required」と書いています。申し込みの画面で確かめてください。
NetflixやYouTubeで使えますか?
Chromeの拡張機能で使えます。Netflixでは有効なNetflixとFluentUのサブスクリプションが、YouTubeでは有効なFluentUのサブスクリプションと、字幕のある動画が必要です。Netflixの拡張機能は、iPadとモバイルでは動作しません。
FluentUの動画はダウンロードできますか?
動画そのものはダウンロードできません。ヘルプでは、YouTubeの利用規約に違反するためと説明されています。Webでは、動画または音声のPDF文字起こし(翻訳付き)をダウンロードできると書かれています。
まとめ
- FluentUは、本物の動画を通じて言語を学ぶサービス。単語をクリックして、定義と3つの例文を見られる
- 復習は「Ready for Review」と「My Vocab」。クイズや自分のフラッシュカードもある
- ChromeでNetflixとYouTubeに使える拡張機能がある。Netflixの拡張機能はiPadとモバイルでは動かない
- 無料トライアルと無料プランがあるが、書き方は公式の資料によって分かれている。無料プランは有料から降りたときに入る限定版として説明されている
本物の動画で学びたいかどうかが、FluentUを選ぶかどうかの分かれ目です。どの動画で、どの端末で続けたいかを先に決めてから試すと、入れたあとで迷いません。