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AI英会話のおすすめの選び方|3つの方式と向き不向き

三橋竜彰

AI英会話を選ぶとき、サービス名を並べて比べる前に決めておきたいことがあります。自分が直したいのは発音なのか、話す量なのか、それとも話す材料が続かないことなのかです。ここが決まっていないと、どれを選んでも数週間で止まります。

私はYouTube動画で出会った英文を保存して学ぶChrome拡張機能「ImmerNote」を開発しながら、自分でもAIを相手に英語を使っています。この記事では、個別のサービスの機能を断定するのではなく、方式ごとの向き不向きを整理します。機能や料金は更新されるため、最終的な確認は各サービスの公式情報でお願いします。

AI英会話で伸びるもの・伸びないもの

先に、方式を問わず共通する部分を押さえます。

AI相手の練習で確実に増やせるのは「話す回数」です。相手の都合を気にせず、深夜でも、同じ場面を何度でもやり直せます。人との会話では気を使って避けてしまう言い直しを、いくらでもできる点が最大の利点です。

一方で、伸びにくいものもあります。話が想定外の方向へ転がったときの立て直しや、相手が言い直してくれないときの粘りは、AIが親切に合わせてくれるぶん経験しにくくなります。AI英会話は人との会話を置き換えるものではなく、その前の素振りを増やすものです。

この前提を共有したうえで、方式の話に進みます。

AI英会話の3つの方式

現在のAI英会話は、大きく3つに分かれます。

方式相手役の性質主に増えるもの
汎用生成AIを相手役にする何でも演じられるが、指定しないと会話が続かない話す回数・言い回しの引き出し
発音・スピーキング判定に特化した専用型決められた流れで話し、判定が返る発音や流暢さへの意識
人のレッスンと組み合わせる型AIは準備、人は本番本番での通用度

汎用生成AIを相手役にする

ChatGPT や Gemini などに、役割と場面を指定して相手役を頼む方式です。専用のサービスを契約せずに始められ、場面を自由に作れるのが特徴になります。

ここでは「話す練習の相手役として見たときどうか」だけに絞ります。相手役としての強みは、場面を自分で指定できることです。取引先への謝罪、機内での座席交換、返品交渉など、自分が実際に困っている場面をそのまま再現できます。専用サービスの用意した教材にはない場面ほど、この自由度が効きます。

弱みは、指定しないと会話が持たないことです。「英会話しよう」とだけ伝えると数往復で止まります。相手役の頼み方と、テキストか音声かの選び方はChatGPTで英会話を練習する方法にまとめました。設定の手間を許容できる人には、この方式がいちばん安く始まります。

発音・スピーキング判定に特化した専用型

話した音声を判定し、フィードバックを返すことを主目的にしたサービス群です。カリキュラムが用意されていて、決められた流れに沿って進みます。

向いているのは、何を話すか迷いたくない人と、判定という形の手応えがないと続かない人です。毎日決まった時間に開いて、指示どおり話す、という運用にしやすい作りになっています。

注意点として、判定の基準や対応範囲はサービスごとに異なり、機能も更新されます。「判定が出る」ことと「発音が直る」ことは別の話で、判定は自分の現在地を知る材料です。どこまで細かく返るかは各サービスの公式情報で確認してください。

人のレッスンと組み合わせる型

AIを本番前の準備に使い、人とのレッスンで実際に通じるかを試す使い方です。厳密にはサービスの分類ではなく運用の型ですが、選択肢として並べる価値があります。

AIで場面を素振りし、レッスンで通じるかを確かめ、詰まったところをまたAIで反復する。この往復にすると、AIの弱点(想定外への対応が育ちにくい)と人のレッスンの弱点(回数を増やしにくい・費用がかかる)が互いに埋まります。すでに英会話レッスンを受けている人は、新しいサービスを増やすより先にこの型を試すほうが安く済みます。

自分に合う方式を選ぶ3つの軸

冒頭の問いに戻ります。次のどれが自分の詰まりどころかで、選ぶ方式が変わります。

  1. 発音や流暢さを直したい → 判定が返る専用型。手応えが数値や指摘の形で見える方式が向きます
  2. とにかく話す量を増やしたい → 汎用生成AI。場面を自分で作れるぶん、量を積むコストがいちばん低くなります
  3. 話す材料そのものが続かない → どの方式でも詰まります。先に材料の供給を作るほうが早く、後述します

ポイント

3つのうち、いちばん多いのは実は3番目です。ツールを変えても「今日は何を話そう」で止まるなら、原因はツール側にありません。

AI英語学習ツール全体をタイプで見比べたい場合はAI英語学習ツール・アプリおすすめ比較に、読む・書く・単語まで含めた全体像はAIで英語を学ぶ完全ガイドにまとめています。

料金はどう考えればいいですか?

料金体系はサービスごとに違い、改定もされるため、金額そのものはここでは扱いません。判断の順番だけ書きます。

まず無料で試せる範囲で1週間続けてみて、続いたものにだけ払うのが確実です。AI英会話で最も多い失敗は、機能の比較で選んで契約し、2週間で開かなくなることです。判定の細かさや教材の量は、続いた人にとっては差になりますが、続かなかった人には関係がありません。

選ぶ基準は「機能が多いか」ではなく「自分が明日も開くか」です。

続かない理由と、その手当て

止まる理由は、たいてい機能不足ではありません。3つに分かれます。

材料が尽きる問題には、自分が実際に出会った英語を材料にするのが有効です。動画やニュースで意味が取れなかった表現をためておけば、「今日は何を話そう」で止まりません。手応えの問題には、話した内容を後から文章にしてAIに直してもらう手があります。直し方はAIに英語を添削してもらう方法にまとめました。

聞き取れないことが原因で話せない場合は、話す練習より先に聞き取りの側を扱ったほうが早く進みます。原因の切り分けは英語が聞き取れない原因と、AIで解析して理解する方法で扱っています。

ImmerNote:話す材料を「聞いた英語」から用意する

上の3番目——材料が続かない問題に対して、私が作ったのがこの道具です。

ImmerNote は、YouTube動画を止めずに、気になった英文をワンクリックで保存できる無料のChrome拡張機能です。保存した英文はAI用のプロンプトに整形して渡せるので、意味や使いどころを掘り下げてから、話す練習の材料に回せます。

AI英会話サービスの代わりになるものではありません。話す相手ではなく、話す材料を供給する側の道具です。どの方式を選んだ場合でも、材料の供給が別にあると続きやすくなります。Chromeに追加すれば無料で試せます。

よくある質問

AI英会話はどれがおすすめですか?

自分の詰まりどころによって変わります。発音や流暢さを直したいなら判定が返る専用型、話す量を増やしたいなら汎用生成AIを相手役にする方式が向いています。話す材料そのものが続かない場合は、どのサービスを選んでも同じところで止まるため、材料の供給を先に作るほうが早く進みます。

ChatGPTだけで英会話の練習はできますか?

できます。役割・場面・レベル・訂正のタイミングを指定すれば、相手役として十分に機能します。専用サービスを契約せずに始められ、自分が実際に困っている場面をそのまま再現できるのが利点です。ただし指定をせずに話しかけるだけでは数往復で会話が止まります。

AI英会話だけで話せるようになりますか?

話す回数は確実に増やせますが、AIだけで完結させるのは現実的ではありません。会話が想定外の方向へ進んだときの立て直しや、相手が合わせてくれない状況での粘りは、AIが親切に対応してくれるぶん経験しにくくなります。人と話す機会の前に回数を積む使い方が向いています。

無料と有料のどちらを選ぶべきですか?

まず無料で試せる範囲で1週間続けてみて、続いたものにだけ払う順番をおすすめします。AI英会話で最も多い失敗は、機能の比較で契約して2週間で開かなくなることです。判定の細かさや教材の量は、続いた人にとっては差になりますが、続かなければ関係がありません。

英会話レッスンを受けていてもAI英会話は必要ですか?

新しいサービスを増やす前に、いま受けているレッスンとAIを組み合わせる型を試すほうが安く済みます。AIで場面を素振りし、レッスンで実際に通じるかを試し、詰まったところをまたAIで反復する往復にすると、回数を増やしにくいというレッスン側の弱点を埋められます。

まとめ

AI英会話の選び方は、サービス名の比較から入らないほうが早く決まります。方式は、汎用生成AIを相手役にする・発音判定に特化した専用型・人のレッスンと組み合わせる型の3つです。

選ぶ軸は、発音を直したいのか、話す量を増やしたいのか、話す材料が続かないのか。3つ目が原因の場合はツールを変えても解決しないので、材料の供給を先に作ってください。機能や料金は更新されるため、最終的な条件は各サービスの公式情報で確認をお願いします。